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Vol.11「TSUNAMI」
昨年12月末頃から、「タイの津波の影響は大丈夫ですか?」とたくさんのお客さまや友人、知人に心配して頂きました。津波の被害があったのはプーケット島を含むタイの南部の一部地域で、タイの本土はほとんど影響がありませんでした。るーく・ちあっぷの商品の産地は、観光産業が盛んな南部ではなく北部チェンマイや東北部イサーン地方などの農村・山岳地帯ですので、仕入先や取引先のタイ人で被害に遭った人はいませんでしたが、在バンコク邦人で冬休みを利用して南部に旅行していた人が多かったようで、間接的に知っていた日本人が数名お亡くなりになったり、行方不明になったりしています。ご冥福をお祈りいたします。
津波の後、タイ人の友人に「大丈夫?誰か被害に遭ってないっ!?」と連絡を取りましたが、向こうは「はぁ〜。うん、マイペンライ(大丈夫)」と、のん気な返事・・・。「たくさん亡くなってるんだってね」「これからプーケットは再生できるかな」「物資の援助とか足りてるのかな」などと、タイ人の知人の誰に訊いてみても、みんな答えは「マイペンライ」。う〜ん、究極の楽観的国民性がここでもやはり発揮されている・・・。挙句の果てには「日本人はびっくりしぃやからなぁ」と、まるでこちらが大袈裟だと言わんばかりの対応。
タイという国に一度住んでみれば、その特異な国民性に日本人なら誰しも驚くことでしょう。そして、タイ人が大好きになるか、大嫌いになるかのどちらかなんですよね。ちなみに店主は、なんでもかんでも「マイペンライ」のタイ人のいい加減な対応に嫌気がさした時期もありましたが、逆の発想で、「マイペンライ」を連発しないビジネス相手を捜せばいいんだ、という意欲も湧いてきて、今ではタイ人と付き合うというのはなかなか面白い仕事だと思っています。
その、日本人を驚かせる特異な国民性とは、(1)楽観的である(2)その日暮らしの刹那主義、そして今回の災害で一番顕著だったことで(3)人の生き死にに執着がない・・・の3つだと店主は考えています。「自然災害だからしょうがない。津波で流れてきた古材でも売って、今日のご飯は何とかなるか」的発想の下に、既にプーケットの道端には即席の「TSUNAMI」のロゴ入りグッズを売る屋台が出ていたりもします。仏教に対する信仰の厚さから、「死んでしまったらしょうがない、人は誰しも現世を終えて来世へ行く」との考え方を持っているために、DNA鑑定や遺体の確認をしなければ、死んだという事実を遺族がなかなか受け入れにくい日本人や西洋人と違って、そういう分野の作業はタイ人が最も苦手とし、おざなりになりがちのようです。
今や、タイ語にない「TSUNAMI」という言葉は、タイの全国民が知ることとなりました。今回の災害で被害に遭われた方に心よりお見舞い申し上げます。そして、その不屈の楽観精神で、タイ国民が手を取り合って災害の傷跡から立ち直って欲しいものです。
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