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Vol.13「世界の言葉を習得する」
コラムVol.10で、店主がかつてバンコクでタイ語を習得した経験を知って、最近「がんばりやさんですね」などと言ってくださるお客さまがあるのですが、実はそうでもないっすよ。Vol.10で大袈裟に書きすぎて恥ずかしくなってきたので、言い訳も含めて今回は言葉の習得についての店主の愚考を述べさせて頂きます・・・。
店主が思うに、世の中で一番簡単に取れる免許は運転免許、一番簡単に習得できる勉強は言葉(外国語)です。実際のところ、言葉の習得は勉強ではありません。自動車の運転同様、訓練です。その言葉の中にどっぷり浸かっていれば、言語中枢が刺激されて(?)勝手に話せるようになります。店主がタイに住みだした当時は、正にヘレン・ケラー状態で、水を見たら「ナーム」と教えられ、その後、喉が渇いてたまらなくなったら、本能の叫びが勝手に「コー、ナーム!(=水くれー!)」と店主に言わせていました。単語帳に書いて覚えた言葉なんてほとんどありませんでした。そういうわけで、知能に関係なくタイ人はタイ語を話せますし、日本人は日本語を話せるわけです。
言葉の習得についての最近の傾向で、店主は一つ憂いていることがあります。日本国内に英語漬け一貫教育の学校が開校し、入学希望者が殺到しているそうですが、できれば頭の柔らかい子供の内は、正しい日本語を習い、日本の本をたくさん読み、漢字を一字でも多く憶えることが重要かと思います。店主は世界中のあらゆる人種が集まる国際社会バンコクで、様々な国の言葉に触れましたが、読み書きも含め日本語ほど複雑で、憶えることが多い言葉はないのです。日本語よりも難しいかも・・・!と感じたことのある言葉は古代ヘブライ語ぐらいでしょうか(これはマジです。絶対読めません)。日本語で訓練された言語中枢は、その後大人になってからでも、どんな言葉でも吸収できるはずと店主は思います。
実際、バンコクの日本人児童の学習塾で、インターナショナルスクールに通う、英語がペラペラの日本人児童たちが、べそをかきながら漢字の練習をしているのを見ました。アルファベット26文字だけで生活している英語圏の人たちに対して、一般の日本人は数千、数万に及ぶ漢字と、ひらがな、カタカナを組み合わせて駆使できるのです。誇るべき我ら日本人の特技です。そしてまた、日本語にしかない言葉というものがたくさんあります。「情緒溢れる」とか「哀愁漂う」なんてことは、タイ語では言えません。自画自賛になりますが、日本人は日本語によって訓練されるがゆえに、そういう言葉を使って物事を形容できるほど、感情面にも奥行きが生まれてくるのかもしれませんね。
店主は日本人に生まれて、日本語をしっかり勉強してきたお陰で、タイ語はすぐ覚えられましたし、これから他の言葉を覚えるのも苦ではないでしょう。この日本語のコラムを、辞書を引かずに読めている皆さんも同様です。よーし、というわけで、じゃぁ次は古代ヘブライ語に挑戦してみるかっ!(どこで使いまんねんっ!)
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