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<ちあっぷのコラム>

店主が気まぐれに書いているタイについてのコラムです。
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Vol.24経営者の座右の銘」

 先日、兵庫県立男女共同参画センターというところが主催する創業支援フォーラムで開業体験談を発表しました。お話を聞いてくださった方々は、これから商売を始めようかと計画しておられる老若男女20名ほどです。零細商店るーく・ちあっぷの店主のお話が皆さんのお役に立てたかどうかは分かりませんが、「この人にでも開業できるなら私にもできるんとちゃう?」という勇気につながれば幸いです。 その際に、店主の経営者としての座右の銘をお話しました。「平常心を保つ」です。これは長年心がけていたことではなく、2年前にるーく・ちあっぷを開業してから学んだものです。店主若かりし頃は、そーとーに短気でした。腹を立てるだけでなく、嬉しいことに大げさに喜んだり、悲しいことに大泣きしたり・・・すなわち感情的だったのです。2001年にバンコクへ単身移住した時、タイ人の性格を目の当たりにしてから考えさせられるようになりました。店主もビックリの感情的な人たちだらけなのです、タイという国は!南国ゆえの情熱でしょうか?「あ、私の財布、アンタが盗ったに違いない!」と女の子同士が髪の毛をつかみ合うケンカを始めたり、路上で急に倒れたお婆さんに動揺した家族が周りを取り囲んで泣き叫んでいたり、そんな場面によく出くわしました。そういう光景を客観視すると今までの自分の姿を見ているようで「平常心」の大切さを痛感しました。感情的になってしまったがために大きな過ちを犯すことはあっても、何か良い結果を得られるということはありません。「平常心」を保つ「理性」という性質は人間だけに与えられた特権です。箕面のサルが「いくら腹が減ったからて、車の窓の隙間に手ぇ突っ込んでまでエサねだるんはみっともないで」と言い始めたならば、よもやそやつはサルではありません。
 経営においても、業績が良くなれば盛大にパーッと祝い、調子が悪くなればカンカンになって営業マンをムチでしばいてみたり、そんなことをしている会社には「理性」が感じられません。弊店でも、このわずか2年の間にも山あり谷ありで、その都度店主は一喜一憂してしまっていたように思います。店主に「平常心」の大切さを教えてくれたのは両親です。売上が好調な時期に「よっしゃ!行け!この調子や!」なんてハッパをかけたりせずに「ありがたいねぇ」と一言感想を言うだけです。売上が落ち込み、店主が弱音を吐いた時にでも「そんなことで動揺してからに・・・」とほくそ笑み気にも留めません。特に40年の経営者生活で火の中&水の中をもくぐり抜けてきた父親は、店主と同じように若かりし頃は元々短気な性格だったようですが、今や何かに動揺することなどあり得ず、日常生活におけるどんな事態にも天才的冷静さで即断を下す様子は、我がオヤジながら経営者の鑑のようなオヤジです。くしくも前回の2周年記念コラムでも偶然に同じようなことを書きましたが、振り子のように心を揺らさずに中道を進むべきであるのは、経営者のみならず親でも、恋人でも、夫でも、妻でも、嫁でも、姑でも、教師でも、上司でも、従業員でも、学生でも・・・どんな立場の人でも当てはまる精神だと思います。
 余談になりますが、店主がタイ語を勉強する時、2台の電子辞書を駆使します。「日→英」で一度英語にしてから「英→タイ」に訳すのです。なぜなら「日→タイ」電子辞書はないからです。「平常心」は「self-possession」・・・自己所有?自分を律するという意味かなぁ・・・続いてタイ辞書では「クワーム・サーマッ・クワップ・クム・トン・エーン」!!!「平常心」に対応する単語がありません!さすが感情的国民!直訳すると「自己を抑制する能力」です。「自己を抑制する能力」・・・これこそが人間に与えられた素晴らしい能力です。この能力をいかんなく発揮できる経営者という職業の醍醐味を味わえる店主は幸せです!

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