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<ちあっぷのコラム>

店主が気まぐれに書いているタイについてのコラムです。
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Vol.27タイは女性の国?」

 前回のコラム、タイ紀行の続きを書く前に他のネタでちょっとブレイクです。実はこのコラムは思いつくまま書いたものを書きだめしていて、気まぐれにHPにアップしてます。
 タイほど女性が活躍している国はありません。どこへ行っても働く女性が溢れています。店主が仕事中に知り合う取引相手のタイ人などに「女性一人で日本から買い付けに来てるの?すごいねぇ」なんてことはほとんど言われません。店の番台に座って電卓を叩き、若い従業員たちに指示を出しているのは大概女性だからです。ジェンダーなんていう言葉で男女の区別をなくそうと躍起になっている日本では、例えば「看護婦」という言葉はなくなってしまいましたが、タイ語では「看護婦(ナン・パヤバーン)」はもちろんのこと、性別を表す職業名がたくさんあります。店主はタイへ行くと職業は「メー・カー」です。つまり「女商売人」。男性の商売人(ポー・カー)とは呼び方はしっかり区別されていますが、仕事上で何かを男性と区別された経験はありません。女性の部長が男性の部下をたくさん抱えているとか、夫婦共働きでしかも奥さんの方が給料が良いとかいうことは、タイでは珍しいことではありません。
 このように説明すると、いかにもタイは欧米のように先進的で、女性の権利を尊重している国であるように感じますが、実は特にそういうわけでもありません。要は「男であるか」「女であるか」ということに対して深く考えてなくて、どうでもいいわけです。あらゆることに柔軟に対応できるというタイ人の国民性が発揮されているだけに過ぎません。店主に対して「アンタ独身?旦那いるの?結婚したらタイに出張に来てる時には家はどうするの?」などと尋ねるタイ人もいません。「男性=仕事をする」「女性=家事をする」という固定観念ができあがっている日本人と違い、タイ人の場合、仕事ができる方が仕事をし、料理のうまい方が料理をし、会社が保育所に近い方が子供を迎えに行き、車の運転が好きな方がハンドルを握り・・・というように、夫婦の仕事を合理的に・・・というか適当に分担しているようです。そういうわけでもちろん、外で働くよりも家で主婦の仕事をしたいという女性もタイにはたくさんいます。「女性も外で働くべきだ」「いや、女性は家にいるべきだ」なんてややこしい議論には、タイ人からは「ヤンガイゴ・ダァ〜イ、マイペンライ!(どうでもええや〜ん、かまへんやん!)」といつもの決まり文句が出ることでしょう。
 タイ人っていい性格してるなぁと憧れることばかりではありません。タイ人の究極の柔軟性は大量のオカマちゃんとオナベくんを生み出しています。つまり女性になる男性と男性になる女性です。性別を区別しないとは言え度を越しています。性別不明の人たちは街のあちらこちらで見かけます。スーパーでお金を渡す時に差し出されたグローブみたいな手を見て初めてレジ係の女の子の顔を凝視してしまったり、女性トイレに入ってきた青々刈上げの色白男性に「トイレはあちらですよ」と教えてあげそうになったり・・・。これほど性別があいまいになっている社会の中にあっては、もう、ますます「男はどうあるべきか?」「女は何をすべきか?」なんてことを真剣に考える気にもなりません。
 タイを「女性の国」と表現する人がよくありますが、店主はそれは少し的確でないと思っています。タイは「男性でも女性でもどっちでもいい国」です。日本では、制約や世間体が気になることでも、タイでは何にでもなれる可能性があります。ヒゲがじょりじょりの脂ぎったおっさんが、ステージで舞う美人ダンサーに生まれ変わることだってできるんですから、ホント、スゴイ国ですよ、タイってのは!

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