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<ちあっぷのコラム>

店主が気まぐれに書いているタイについてのコラムです。
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Vol.33「タイ語が読める幸せ〜♪」

 店主はバンコクに暮らしていた頃、語学学校に通いましたのでタイ語が読み書きできます。日本で独学していた時はあの宇宙との交信暗号のような文字は全く頭に入りませんでしたが、タイに渡り本格的に勉強を始めてからはやっと読み書きができるようになりました。タイは戦争時代に他国の植民地になりませんでしたので、タイ文字文化を守り抜いたのです。タイ文字は古代クメール語が起源ですので長い歴史があり使い方も不可解です。子音文字と母音文字と発音記号を組み合わせて初めて音になるので、英語のアルファベットで例えるなら「M」と「A」だけでは音になりません。「MA」で初めて「マ」と言えますが、そこに発音記号が加わり「MA”」とか「MA#」と書くと、「まぁええやん」と言う時と同じ音の「マァ」とか、「まぁまぁやな」と言う時と同じ音の「マァ」などに音が変わります。読み書きとは関係ありませんが、「マー・マー・カップ・マー」(犬が馬と来る)「マー・マー・カップ・マー」(馬が犬と来る)をタイ人に正確に伝えられるようになれば発音はもう完璧です。 
 タイ語を読めるようになって店主のタイでの生活に大きな変化がありました。食事はもっぱらショッピングモールのフードコート(食堂)だった店主は、それまで料理の写真とカウンター内に並んでいる食材を見て「ここはそばコーナーか」とか「ここでは豚足ご飯が注文できるのか」と判断していましたが、一箇所だけ何を売っているのか分からないコーナーがありました。タイ語を読めるようになって読んだ看板は・・・「おまかせコーナー」でした!!なんとそこでは「えび入り雑炊、塩味濃い目に」とか「野菜炒め人参抜きで」などなど、好きなものを頼めるカウンターだったのです!だから写真もない上に様々な食材が並んでいて、お客さんが持ってゆく料理がみな違うはずだったのです。その日からは親の仇を討つごとくおまかせメニューを注文しまくりました。
 タイ語を読めるお陰で一番恩恵に預かったことは、スーパー内のポップや販促ポスターが理解できるようになったことです。タイ人はおまけ付き商品にめっぽう弱く、買い物袋の2つの内1つはおまけの品で満載なんてことも普通ですが、そのおまけの品は、だいたい会計後にサービスコーナーでレシートを提示して受け取る仕組みになっています。売場に張り紙がしてあって、「今コルゲート歯磨きを買うと、なんとオシャレなマグカップ〔199バーツ相当!〕がついてきます!」などと書いてあります。50バーツの歯磨きで199バーツのマグカップがもらえるという時点で一抹の疑問はあるのですが、タイ人はこういうポップに弱く、どんなマグカップがもらえるんだろうという期待感に満ち溢れた表情でサービスコーナーに並んでいます。何を隠そう、タイ語が読めるようになってからの店主は毎回スーパーに行く度にこの行列をなす一員でした。ミニボトル入りのサンシルクシャンプーを買いに行ったつもりが、スーパーを出て来た時には500ml入りのサンシルクシャンプーと、「サンシルク」とロゴの入った大きなマガジンラックを脇に抱えていて、思わずタクシーに乗って帰りそうになったこともあります。後先考えずおまけ品につられるあたり、我ながらタイ人です。自宅で使うコップ、スプーン、お皿など、食器は全部おまけ品で揃えました。「あなたとネスカフェ」とか「イカ印のナンプラー」とか「いつも一緒にコカ・コーラ」とか書いた食器類で食事をする度に、タダで手に入れたというささやかな幸福に浸れたものです。それもこれも、タイ語が読めるようになったお陰です!

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