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Vol.36「痛ったたたっー!痛い!痛すぎる!!」
1月後半にも、商品買い付けのためバンコクに出張に行きました。今回の出張中、我が人生の中で一番痛い経験をしました。あんまり痛かったので思わずそのままタイトルにしてしまいました。店主は独身で出産経験はありませんが、恐らく陣痛より余裕で痛いだろうと確信しています。
店主はタイに行った時には、なるべくガイドブックや現地のフリーペーパーなどをチェックして、今までに行ったことがない場所や店を訪ねるようにしています。かつて会社で外回り営業をしていた時からの習慣ですが、話のネタになるようなこと、商売のきっかけになるようなこと、知識を増やせるようなこと・・・そういうものをなるべく得ようと心がけています。特に今回の出張では、後半に親友が日本からやって来て合流する予定になっていましたので、普段よりも多めにフリータイムを取って、友人といろんな所に行ってみようと計画を立てていました。その中の一つが「足つぼ治療院」でした。
バンコクのスクムビット42通りに、有名な台湾人の先生がいることは前々から知っていましたが、そこはあくまでも「足つぼ治療院」であって「足つぼマッサージ」ではないのでかなり痛いということを聞いていて、これまでなかなか一人で行く勇気がありませんでした。今回友人にその話を持ちかけてみると、「足つぼ治療は、治療後に熱を出す人もいるぐらいだって聞くけど、おもしろそーやねー。行ってみよ!」ということで2人で出かけることにしました。
細い路地の奥にある小さな間口の治療院は、6坪ほどのスペースに籐のリクライニングチェアが5つほど並んでいるだけの簡素な施設ですが、噂に名高い治療院だけに日本人も多く訪れるようで、壁のホワイトボードには日本語の説明が丁寧に書いてあります。「1、施術前後1時間は柑橘類・牛肉を食べないこと。2、施術後は500mlのお湯を飲むこと、3、女性は生理中・妊娠中は不可・・・」などなど。いろいろ制約があるだけに本格的な治療であることがうかがいしれます。先客のタイ人のオバサンが一人、チェアに横たわり気持ち良さそうに足をモミモミされています。お?エエ感じ、と思ったのは一瞬の儚い幻想でした・・・。
我々がチェアに座ると、手がタコだらけの女性が2人、店主と友人各々の足を取ったかと思うや否や・・・「痛っ!いだぁー!うぎゃ〜!ぐぇ〜!△≒%$@☆≡#+*!!(←注:文字化けではない。声にならない叫び)」木の棒も使わずに、素手のマッサージだけでこれほど他人の足に激痛を与えることができるなんて!!足つぼも何も、最初から最後までどのポイントを押されても激痛が走ります。流血しているのではないかと改めて自分の足を見てしまいました。「ヂェップ!ヂェップ!(痛い、痛い)」と涙目で叫んでいる店主の横で友人は「痛いっ!もうやめてー、もう十分ー!」と悶絶していましたが、そんなことを通訳する余裕なんて当然ありません。店主に拷問を加えている白衣のお姉さんは「昨日、寝るの遅かったでしょ〜?」と言い当て、足裏にグリグリグリとさらに激痛を与えます。「チュアイ・ドゥアイ!(助けてー!)」。この治療の素晴らしいところは、足つぼだけで不調箇所を知りえるところです。友人は腰痛持ちであること、店主は胃痙攣が持病であることを探り当てて、そのつぼをさらにグリグリグリリリぃ〜!「ぎゃー&ぎゃー!(←2人のハモり)」さらには、右足の方が痛いと訴える店主に「肝臓が悪い」とも教えてくれました。やっぱり!ごめんなさい!もうお酒はやめます!うぅー!
「この治療で気絶する人はいますか?」と思わず質問した店主に「気絶はいないね。泣き叫ぶだけ」と言って、お姉さんケタケタと笑い、「でもあなた、最初でこの程度だから身体は健康よ」とお墨付きをくれました。この程度て、アンタ・・・。他の人が気の毒になりました。施術後は、友人は足が軽くなってその後も汗が止まらないと言っていましたので、特に変化を感じなかった店主はやっぱりお姉さんが言うように既に健康体の持ち主なのかもしれません(余談ですが、店主は昭和54年度兵庫県代表健康優良児です←唯一の自慢)
足つぼ治療は回を重ねるごとに痛みがやわらいでくるらしく、道理で先客のオバサンは常連さんだったというわけです。ようしっ!あのオバサンのようにその内この激痛を克服してやるっ!と誓う店主でした。新規開拓を常とする店主が、めずらしくバンコクで行きつけの場所を一軒増やすことになった今回の出張でした。
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