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<ちあっぷのコラム>

店主が気まぐれに書いているタイについてのコラムです!
コラムの最後に店主が撮影した写真を紹介しています。

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Vol.40リニューアルオープン 

 今年1月15日、るーく・ちあっぷが開業3周年を迎えた時、店主はリニューアルオープンを決心しました。「とにかく石の上にも3年!」という覚悟で始めた商売が、ありがたいことにこの度とうとう理想の店舗を構えることができました。新しいお店を訪れた人たちが口を揃えて「まるで違う店みたいになりましたね!」とおっしゃいますが、実はこの店のイメージはもう何年も前から店主の頭の中に描かれていました。
 バンコクに単身居住していた2002年。店主がよく行き来していたスクムビット通りのとあるソイ(路地)に、広い空き地がありました。長年、空き地の状態になっているようで、バナナやシュロの木が鬱蒼と覆い茂り、その隙間から「売土地」の看板が辛うじて見えているような所でした。そこを通りかかるたびに、その場所が妙に気になり、ある日、冷やかし半分、土地の価格を尋ねるために看板に書かれている電話番号に電話をしてみました。100坪ほどあるその土地は約1,700万円ということでした。後日、語学学校の授業中にノートの1ページに「もしあの土地に家を建てるなら…」と想像して設計図を書きました。いわば空想の世界の落書きです。生い茂る木々をできるだけそのまま残して庭園にし、建物はタイの伝統様式に、内部は住み心地の良い西洋式を取り入れて…と遊び半分にスケッチしたものは、その後、どこかに紛れてなくしてしまいました。いつか仕事で成功して、将来1,700万円の大金を得ることができたら、あの土地に別荘を建ててみたいものだ…と思いながら、2004年に帰国しました。

 話は変わって、昨年2006年に、初めてバンコクのカセムサン2通りにある「ジム・トンプソン・ハウス」を訪れました。ジム・トンプソンはタイシルクを世界の高級ブランドにまで育て上げたアメリカ人建築家です。彼が建てたこだわりの住まいは今は博物館として一般公開されています。店主が衝撃的に驚いたことは、いつかノートに書いていたスケッチと、ジム・トンプソン・ハウスがそっくりだったことです。彼が「ジャングル」と呼んだ熱帯雨林の庭のグリーンと、タイの伝統的家屋に多く用いられる赤茶色(ベンガラ色)の塗料のコントラストが、店主の頭の中のイメージと見事に一致しました。その時から、1,700万円の土地に建てる別荘では叶わないものの、自分が営む小さな雑貨店がジム・トンプソン・ハウスのイメージで生まれ変わることができないものかと心の片隅で願うようになりました。
 そして今年、いよいよその夢の具現化に着手しました。たまたま友人から紹介を受けた内装業者さんが素晴らしいクリエーターであったことが、この計画を成功に導きました。タイに縁もゆかりもなく、ジム・トンプソンを知らないかわいい年下の女性デザイナーHさんは、なかなかどうして素晴らしい図面を仕上げただけではなく、改装工事が始まってからのバイタリティー溢れる現場監督ぶりは、本当に店主を感動させました。感動はそれだけではありません。工事中の予想外の事態にも緻密な技術で作業に当たってくれた大工さん、店主のイメージの色を寸分違わぬ質感で施してくれた塗装屋さん、経費節約のために残している既存の設備を新しいものと組み合わせて絶妙な仕上がりにしてくれた電気屋さん、クロス屋さん、造作家具屋さん、全ての関係者の皆さんが一流の職人さんでした。工事は時には深夜の1時までおよぶこともありました。
 ジム・トンプソンは優秀な建築家でしたが、彼がイメージする建物を建築できる業者がおらず、わざわざアユタヤから大工を呼び寄せるなど苦労したといいます。のんびりアバウトなタイ人の職人や作業員の仕事ぶりでは、工期も長くかかったことでしょう。
この度、るーく・ちあっぷリニューアルに関わってくださったデザイナーのHさん始め、若く気鋭の社長Iさん、一流の職人の皆さんのおかげで、わずか10日間という短期間で、店主の頭の中だけに存在したジム・トンプソン・ハウスのイメージの店舗は、既に現実のものとして完成することができました。工事に当たってくださいました関係者の皆さまに心より感謝申し上げます。ありがとうございました。
(2007年6月)


「BEFORE」

2つの店舗を仕切っていた壁を取り外し
解体した直後の店舗。

それが↓↓↓

「AFTER」

こんなんなりましたーーー!

すばらすぃ。


ベンガラ色とはこの色です。

店主第2の故郷、岡山県高梁市には
ベンガラの町、吹屋ふるさと村があります。

この塗料は古く江戸時代から
日本でも使われていたものです。

るーく・ちあっぷの塗装は
本物のベンガラではなく
オーストラリア産のペンキです。

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